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【日商簿記・全商簿記・全経簿記の違い】簿記検定でどれを受けたらいいか悩んだら・・・?

テスト

簿記検定をいざ受験しようとネットで検索してみると、日商簿記・全商簿記・全経簿記という複数の簿記検定が出てきてしまい、いったいどの試験を受ければ良いか悩んでいませんか?

この記事ではこれら簿記試験の違いを説明したうえで、どの試験を受験するのがオススメなのかについてお伝えしたいと思います。

この記事を読むとわかること

  • 各簿記検定(日商簿記・全商簿記・全経簿記)の違い
  • 受験するならどれがオススメか

日商簿記

1級 2級 3級
試験時期 6月、11月 2月、6月、11月
試験内容 商業簿記・会計学
工業簿記・原価計算
商業簿記・工業簿記 商業簿記
受験者数 7,520人 95,683人 157,026人
合格者数 735人 26,604人 72,263人
合格率 10% 28% 46%

*1:『商工会議所の検定試験』HPより令和元年度(令和1年6月、11月、令和2年2月)開催分を集計している。
*2:簿記初級及び原価計算初級は上表には含めていない。

実施主体と試験スケジュール

日商簿記は商工会議所が実施している試験です。

商工会議所は簿記検定の他、プログラミングやマーケティングなど様々な分野の検定試験を実施している団体となります。

簿記検定試験は年に3回実施され、2月、6月、11月に実施されています。

なお、簿記1級の試験は年2回の開催となっています。

級数と試験内容

級数は1~3級と簿記初級、原価計算初級の5種があります。

簿記初級と原価計算初級はかつて簿記4級として実施されていましたが、数年前から名称を変更しているようです。

試験種類は5種類あるものの、実態としては殆どの方が3級の受験からスタートしており、初級の2種を受験する人は少ないです。

試験内容は、3級が基本的な商業簿記のみですが、2級以降は工業簿記や原価計算などの分野が加わるため、2級から本格的に難しくなってきます。

最近の受験者数と合格率

受験者数は3級が15万人と最も多く、2級も約10万人と最も多くなっています。

一方、1級の受験者数は1万人未満と急激に落ち、合格率も10%と他の試験と比べてもかなり低い合格率となっています。

簿記2級までの知識があれば、通常のビジネスで必要な知識はカバーできるので、合格率の低い1級には挑戦せずに2級まで取得する人が多い試験となっています。

全商簿記

1級(会計) 1級(原価計算) 2級 3級
試験時期 1月、6月
試験内容 商業簿記・会計学 原価計算 商業簿記
受験者数 48,931人 53,045人 61,730人 44,413人
合格者数 18,424人 23,676人 28,180人 28,001人
合格率 38% 45% 46% 63%

*1:『令和元年度第88・89回受験者申込者数・受験者数・合格者数集計』より令和元年度(令和1年6月、令和2年1月)開催分を集計している。

開催主体と試験スケジュール

全商簿記は公益財団法人全国商業高等学校協会が実施する検定試験です。

この協会は全国の商業高校が加盟する協会であり、商業高校生向けの検定試験を中心に実施している。

試験は年に2回実施され、開催時期は1月と6月となっています。

級数と試験内容

級数は1~3級の3段階に分かれており、2級と3級までは基本的な商業簿記の内容が中心となっています。

また、1級から原価計算分野が試験範囲に含まれますが、先に紹介した日商簿記と比較すると限られた試験範囲となっております。

最近の受験者数と合格率

受験者数は各級で大きなばらつきはなく5万人前後となっています。また、級数では2級が最も受験者数が多くなっています。

合格率は級数が上がるにつれ下がっていますが、最も難易度の高い1級でも合格率は4割程度と、他の簿記検定の上位資格と比較して高い合格率となっています。

この試験は商業高校の生徒が学校で学んだ学習成果を図ることを主な目的としており、商業高校の学生が多く受験しています。

受験資格は高校生だけではなく一般の方も受験することができますが、受験者数の中ではごく限られた割合となっています。

全経簿記

上級 1級(商・会) 1級(原・工) 2級(商) 2級(工) 3級
試験時期 2月、7月 2月、5月、7月、11月
試験内容 商業簿記
会計学
工業簿記
原価計算
商業簿記
会計学
原価計算
工業簿記
商業簿記 工業簿記 商業簿記
受験者数 4,011人 2,238人 2,503人 8,287人 3,085人 23,396人
合格者数 632人 912人 1,537人 4,224人 1,996人 14,908人
合格率 16% 41% 61% 51% 65% 64%

*1:『全国経理教育協会』HPより令和元年度(令和1年5月~11月、令和2年2月)開催分を集計している。
*2:基礎簿記会計は上表には含めていない。

開催主体と試験スケジュール

全経簿記は、公益社団法人全国経理教育協会が実施する検定試験です。

試験は年に4回実施され、開催時期は2月、5月、7月、11月です。

なお、上級は2月と7月のみの実施となっています。

最も級数の高い上級に合格すると、税理士試験の受験資格も得ることができます。

級数と試験内容

級数は上級、1~3級及び基礎簿記会計の5段階が用意されています。

2級以降では商業簿記に加え、工業簿記や原価計算も試験範囲に含まれています。

この点は、日商簿記に似ているとも言えます。

最近の受験者数と合格率

受験者数は3級が最も多く、級数が上がるにつれ少なくなっています。

2級の受験者数が8千人程度いますが、1級の受験者は2千人程度しかいないため、日商簿記と同様に2級まで資格を取得して終える方が多いのかもしれません。

一方1級でも合格率は4割程度あるため、ここまでは頑張れば取得し易いラインでしょう。

上級になると合格率16%と日商簿記1級の合格率に迫る勢いであり、難易度はかなりのものです。

どれを受けるか迷ったら

ここまで3種の簿記検定を説明しましたが、あなたが社会人であればズバリ日商簿記を受けることをオススメします。

理由は以下の通りです。

  • 全商簿記は商業高校生が中心である
  • 日商簿記と全経簿記を比較すると、日商簿記の方が受験者数も多く認知度が高い

経理職ではなく通常のビジネスマンとして会計を学びたい方であれば、簿記2級まで取得していれば十分です。

将来的に会計士や税理士を目指したり、経理部でバリバリ働きたいという方は難易度は高いですが、1級の取得を目指してみてください。

以上、日商簿記・全商簿記・全経簿記の違いでした。

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